【新刊情報】三日坊主の本を、三日坊主が書いた。

私には、うつで寝たきりだった時期があります。自己啓発本を何十冊読んでも何一つ変わらなかった。「また続かなかった」という実績だけが積み上がっていく日々。そういう人間が、目標設定の本を書きました。

だからこそ、届く話がある。うまくいっている人間の言葉は、どこか薄っぺらい。成功しか経験のない人には、どん底でもがく人間の葛藤はわからない。ずっと続けられなかった人間が「続けられるようになった理由」を話すほうが、きっとあなたに届く。そう確信して書きました。


一つだけ、正直に聞かせてください。今年の始まりに立てた目標は、今どうなっていますか?

……笑ってしまいますよね。大丈夫。そうなっている人が大半なのだから。

スポーツジムの経営者から聞いた話があります。「一年で一番お客さんが来る月はいつですか?」と聞いたら、間髪入れずに「1月ですよ」と返ってきた。新年を迎えて「今年こそ体を絞るぞ!」と燃え上がった方たちが、こぞって入会手続きに押しかける。あのやる気、あのエネルギー。それが、毎年1月のジムだそうです。

では、一年でジムが一番静まり返るのはいつでしょう?

……なんと、2月なのだそうです(笑)。

たった1ヶ月。入会金まで払い込んだ方のほとんどが、わずか30日後にはパタリと姿を消す。毎年ほぼ確実に繰り返されるこの現象、ジム経営者にとってはもはや「年中行事」だそうで、これは笑えない話です。

この本で伝えたかったのは、たった一行です。

「三日坊主は、意志が弱いからじゃない」

あとの話は全部、この一行を証明するために書きました。

脳には「現状維持装置」が備わっていて、変化を感知した瞬間に全力でブレーキをかけます。「今年こそダイエットするぞ!」と決意した次の週に急な用事が入ったり、体調を崩したり、急にやる気がなくなったりするのは、偶然でも怠惰でもない。脳が巧妙に作り出した「いつもに戻るための言い訳」です。毎年1月にジムが満員になり、2月にきれいに空く現象も、これで全部説明がつきます。

根性が足りないんじゃない。脳のプログラムに逆らっていただけの話です。

では、どうするか。本の中では3つのステップで解説しています。「過去のブレーキを外す」「今の状態を整える」「未来の解像度を上げる」。この3つが噛み合ったとき、人生という車は自動運転で動き始めます。


① 過去のブレーキを外す

脳が変化にブレーキをかける理由は、常に「過去の記憶」です。「昔あの場面で恥をかいた」「挑戦したら傷ついた」。その古いデータを参照して、「これはあのときと同じだ、危険!」と判断している。だから、このデータを書き換えなければならない。

あなたの人生を、オセロ盤だと想像してみてください。受験の失敗、大切な人との別れ、仕事での失敗。見るのも嫌な黒い石がいくつもある。でもオセロには素晴らしいルールがある。「黒い石も、白い石で挟めばひっくり返る」のです。起きた「事実」は変えられない。でも、その事実に与える「意味」は変えられる。

私自身、人に騙されて多額の被害を受けたことがあります。当時はただの真っ黒な石でした。でも今ははっきり言えます。「あの経験なしに、この本は書けなかった」と。意味づけが変わった瞬間、かつての「重り」が未来へ進むための「燃料」に変わる。これが、過去との和解です。


② 今の状態を整える

「未来のために今は歯を食いしばって耐えるんだ」。真面目な方ほどこう考えがちですが、これが実は最も効率の悪い戦略です。疲弊した状態で書いたブログには、疲弊した空気がそのまま乗っかる。追い詰められた気持ちで出した企画書は、中身が正しくても何かが「ずれている」と相手に届かない。今この瞬間の状態が、結果を決めます。

本の中では「コア・チューニング」と呼んでいます。楽器の演奏前に音程を合わせるように、一日のはじまりに自分の状態をリセットする、たった1分の作業です。

まず、自分だけの「言霊」を一つ作ります。「私は〇〇のために、この1年自分の命を使う」というフォーマットで。

私の言霊は「小学生男子が夏休み初日を迎えたときのような、ワクワクした生活をするために、この1年自分の命を使う」です。全然かっこよくないですよね(笑)。でもこれを胸の中で呟くと、どんなに疲れていてもどこか一本芯が通る。それが出るかどうかが、正しい言霊を見つけた合図です。

毎朝、深呼吸を一回して、胸に手を当てて、その言霊を唱える。全部で1分もかかりません。でも、これを続けると判断がシンプルになって、思考がクリアになっていきます。「これは私の命の使い方として正しいか?」という軸が一本入ると、日常の無数の小さな迷いで消耗しなくなるのです。


③ 未来の解像度を上げる

カーナビに「どこか素敵な場所へ」と入力しても案内は始まりません。「幸せになりたい」「なんとかしたい」という曖昧なオーダーでは、脳はどこにハンドルを切ればいいかわからない。未来のイメージが「ぼんやり」しているほど、引っ張る力は弱くなります。

脳はリアルな想像と現実を区別できません。レモンを鮮明に想像すると唾液が出るように、未来を五感でリアルに感じられるレベルにまで高めると、脳はその未来を「もう起きたこと」として処理し始めます。

本の中では「1年後の日記を書く」というワークを紹介しています。ルールは三つだけ。完了形で書く・五感を使う・そのときの感情も書く。「収入が増えた」じゃなくて「通帳の画面を見て、思わず二度見した」。「健康になった」じゃなくて「朝起きたとき、体が久しぶりに軽くて、思わず窓を開けた」。感覚と感情が入ると、脳はそれを「記憶」として扱い始めます。日記と現実のギャップを埋めようと、脳が静かに動き始めるのです。


一つだけ、先に言わせてください。この本は、今まさにうつの急性期にある方や、毎日を生きることで精一杯な方には向いていません。切り傷は、止血してから消毒する。心の傷が癒えていない状態で過去と向き合おうとすると、特大のダメージを受けます。断言します。ソースは私です(笑)。今しんどい真っ最中の方は、まず専門家に頼ってください。この本は逃げません。あなたのタイミングを、ずっと待っています。


過去を少し整理して、今の状態を少し整えて、未来をリアルに描く。この3つが噛み合ったとき、「頑張っている」という感覚なしに、自然と足が前に出る瞬間があります。

どん底で拾った、一つの方策。合うと思ったところだけ、持っていってください。

あなたのことを、勝手に応援しています。


※本書を最後まで読んでくださった方には、3つの読者限定特典をご用意しています。「人生の伏線回収ワークシート」「最強のご機嫌キープ術」「未来の4K解像度特別動画」。本の末尾に受け取り方を案内しています。

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